VT日記
タキモト動物病院

 倉敷市玉島1367-15
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VT日記

 皆さんは動物看護士(VT)という仕事をご存知ですか?
  診察のお手伝いはもちろん、受付や入院患者さんのお世話、手術の助手、オーナーの方への飼育相談から掃除・洗濯、雑用の全てをこなす便利屋さん(?)です。
  そんな私たちが、毎日の診察の中でふと思ったことや心に残ったことなどを、先生とは違う視点でこのページに書き綴ってみます。

奥山佳美
奥山佳美 写真

日本小動物獣医師会認定VT 
  「SIAM SHADEの解散コンサートに絶対!行きます! でも、、、かなしい、、、」
  「最近、院長の変な顔の写真集を作っています。そしてホームページに載せよ〜っと。」
「やめてくれ〜」  (院長談)院長 写真

中手麻由香
  日本小動物獣医師会認定VT
「寒いのは苦手です〜ぅ。冬のお散歩、行きたくない〜。でも愛犬たちが呼んでいる〜(泣)。」
中手麻由香 写真
 5月21日(火) 子犬の性格
 

動物病院には、数多くの子犬が訪れます。
新しく飼い始めた子犬が、初めて来院する一番の理由は予防注射の接種です。
実は、初めて予防注射に来院した時、すでに将来どんな性格の子になるのか分かってしまうことが少なくありません。

先日来られた生後二ヶ月のワンちゃんは、大変臆病で、近ずくと後ずさりしてしまい、後が無い所までさがると、触ろうとした手を軽く噛むのです。子犬特有のじゃれてかむのとは明らかに違い、小さいながらも威嚇しています。

よく見ていると飼い主さんに対してそのような態度を取るわけではなく、世話をされている方にとっては、人懐っこい、とても可愛いワンちゃんだろうと思います。
しかし、成犬に成長すると飼い主さんですら手にあまる、攻撃性が出てくる可能性があるように思われました。

人に触られるのを嫌がったり、すみっこに隠れて呼んでも出てこない、等の行動がある子は要注意です。こういった性格の子は、病院に来るのはもちろん、普段の生活でも困る事がたくさん出てきます。
例えば、ブラッシングが出来なく、毛玉や皮膚病になりやすい。食事中手を出すと噛む等‥‥。
小さいお子様やお年寄りのいらっしゃるお宅では大きな事故につながってしまい、大変危険です。
もしご自分の飼っている子犬にそういう徴候が見られたら小さい頃からの徹底したしつけが大切です。
子犬の時に比べ時間がかかりますが、すでに成犬になっていても、まだまだしつけることは可能です。。
また飼う前であれば、そういう子を選ばない事も大切です。手をたたいて呼べば飛んで来るような子、人に触られるのを嫌がらない子であれば、大丈夫。

、でも、状況によっても変わってきますので、出来るだけ子犬がリラックス出来る環境で試してみて下さい。
やはり、犬を飼う事で家族が不幸になるのは良くない事だと思いますので、飼う前に自分や、自分の家庭にあう犬種をしっかり考慮して、人も犬も幸せな毎日を送っていただきたいと思います。
しつけ等のご質問があれば、いつでも診察中や、スタッフにお尋ね下さい。
(奥山)

 4月18日(木) 病院の動物たち2
 

今日は病院にいる残りの5匹を紹介します。
この5匹、大きさ、性格、見た目は全て違いますが、兄弟です。3年前のある日、まだ片手に乗るほどの小さな5匹が病院の前に捨てられていました。そして毎日ミルクを飲ませてこんなに大きく成長しました。

大きな猫二匹のうち白いほうは、小さい頃頭に黒い模様が有った為、アデランス(通称アデ)と院長に名づけられました。トラに白混じりのほうはオデ(おでぶ由来)。院長のお気に入りの抱き猫で、院長が毎日のように抱っこしているため、院長がドアを開けると必ず飛び出してきます。さすがにかわいがってくれる人を知っていますね。

この二匹に比べてぐっと小さな猫たちが3匹います。
白猫のシロ太郎。この子は巨大食道という病気で、食事が上手く胃まで下りません。食べたものが食道に残ってしまうため、食後は吐出予防に猫を立てて振ってあげなくてはいけません。今ではその行為に慣れ、振っても抵抗しません。だらんとして振られている姿はちょっと笑っちゃいます。
とらにシロ混じりのウメ吉は一番やんちゃで、ちょっと(?)ワガママな元気いっぱいのかわいい猫ちゃんです。ケージの中で身軽に三角跳びを良くしています。シロ太郎とたまにケンカしていますが、ちょっと弱いのか、頭を手で押さえられたり、たたかれたりしています。目撃したら止めていますが、手で頭を押さえられたまま固まっている様子はおかしいやら、かわいいやら、、、。

残るは紅一点、全身がとら模様のトラ子ちゃんです。シロ太郎とウメ吉がケンカを始めると、タスケテー!と言わんばかりにドアにしがみついています。時には2匹の間に入って仲裁(?)していることもあるのです。
この子達はみんな、貧血の患者さんが来ると献血に協力してくれます。この子達のおかげで命の救われた猫ちゃんは少なくありません。これからも元気にのんびり過ごしてね。

病院の動物たち2 写真
病院の動物たち2 写真
 3月14日(木) 病院の動物たち
 今回少し遅くなりましたが、病院で飼っているかわいいワンちゃん・ネコちゃん達(病院スタッフ?)を紹介したいと思います。
 

まず、病院の番犬・タロウちゃん(雄、推定年齢6歳)です。昔、怪我をしたまま捨てられていたのを、院長先生に保護され、今ではとっても元気!に暮らしています。最近では、暖かいので日向ぼっこをよくしていて、なぜか「ワンワン」と頻繁に吠えています。患者さんの中でも吠えられた方がいるのではないでしょうか・・・?

かつて旧病院にいた頃、深夜の侵入者を襲って撃退したこともある優秀な番犬です。

次に、おじいちゃん・おばあちゃん猫のニャンちゃん(推定年齢10歳)とマロマロくん(推定年齢8歳)です。
黒っぽい子がニャンちゃんで、白い子がマロマロくんです。ニャンちゃんはいつも奥の方で寝ていて、あまり遊んでくれません・・・。でも、とっても頭の良い子です。かつては先生と寝食をともにしていたとか。

マロマロくんは生後まもなく兄弟たちとともにテレビ局前に捨てられていました。この病院の猫たちの中で唯一、名前を呼ぶと「ニャン」と返事をしてくれます。かなり大きなネコちゃんです。
他にもまだネコちゃんがいるのですが、その子達については、また次回書きたいと思います。

病院の動物たち 写真
病院の動物たち 写真
 3月6日(水) 婦人病の予防
 

昨日の診療ノートで先生も書いていますが、乳腺腫瘍と子宮蓄膿症はしばしば同一個体で発症します。
乳腺腫瘍になるような子は体質的に子宮に膿がたまる子宮蓄膿症になりやすく、乳腺腫瘍も発情をきっかけに大きくなったり、転移をしたりします。こう言った理由から、乳腺腫瘍の子には必ず避妊手術をお勧めします。

いったんなってしまうと厄介な乳腺や子宮、卵巣などの、人で言う「婦人科」の病気は1回の避妊手術で防ぐことができます。健康で元気な時に行う手術ならば、大変治りも良く、本人(本犬?)の身体への負担も少なくてすむのですが、年をとって病気になってからの手術は負担も大きいため、元気や食欲が落ちてしまうこともあります。

避妊や去勢手術は望まない子供を作らないだけではなく、このような命に関わる病気を防ぐこともできるわけです。「手術はかわいそう、、、」と思って手術をためらう気持ちは分かるのですが、愛犬、愛猫の将来の健康を考えて決心してあげてください。病気になってからの手術に比べると、費用も安く済みますし、何より動物自身が健康に過ごすことができます。
今、人気のゴールデン・レトリバーやダックスフンドはこういった婦人科の病気が多いようなので、若く元気なうちに予防を考えてあげてください。

 2月27日(水) レクイエム
 最近、ペットブームと言うだけあって、多くの方がペットを飼われています。すごく大事にされ、可愛がられているワンちゃん、ネコちゃん達がたくさんいる中で、
 性格がきついから・・・。
 吠えてうるさいから・・・。
 こんなに大きくなるとは思わなかったから・・・。
 生まれてきた子の貰い手がいないから・・・。
など、人間の勝手な理由で捨てられるワンちゃん・ネコちゃん達もたくさんいます。そういったペット達が保健所に連れてこられ、どうなってしまうのか知っていますか?
 そんな動物達を写真に収めた『どうぶつたちへのレクイエム』という本が有ります。
 是非一度機会があれば読んで見てください。この本を読んで、1匹でも多くの動物達が幸せに暮らせるようになってくれたらいいなぁと思います。
                          (中手)
どうぶつたちへのレクイエム
 2月20日(水) 室内飼育
 

昨日は雄ネコちゃんの去勢手術がありました。
(写真右:歴戦の勇士です!)
去勢手術というのは精子と男性ホルモンを作る精巣(睾丸)を摘出してしまう手術のこと。この手術を行うと雄ネコは穏やかになり、外出やケンカが減って飼い易くなるばかりでなく、いろいろな病気を防ぐ効果もあります。

今回手術したネコちゃんは以前からケンカが多く、「他の猫とケンカして膿んだ。」という理由で来院することがしばしばでした。先生の3年越しの説得にやっと飼い主の方が折れて去勢手術という運びになったのでした。

室内飼育 写真
 

このネコちゃん身体中が傷跡だらけ。特にひどいのが顔です。傷の場所でケンカに弱いか、強いか分かるのですが、皆さんご存知でしょうか?

この子のように、顔に傷ができるということは、相手と向き合い、とてもヤル気になっているということです。逆に後ろ足や尻尾、お尻にケガをしている子は逃げながらやられているということです。室内だけではかわいそうと思って、猫を外に出している方がたくさんいますが、大変怖い思いをして逃げながらも襲われ、ケガをするほうがもっとかわいそうではありませんか?

ケンカに強ければ良いのか、というわけでもなく、相手を噛んだり、噛まれたりする時に血液や唾液を介してうつってしまい、完治させる治療法がないという伝染病もたくさんあります。
またネコは縄張りを持つ動物です。「うちの子は庭にしか出さないから大丈夫」あるいは「すぐ帰ってくるから大丈夫」と思っていても、庭や家の周りが「うちの子」の縄張りであるとは限りません。飼い主にとっては庭は自分の敷地であっても、ネコの世界では強いネコの縄張りに他なりません。ですから庭で寝ていてもケンカを売られたり、逆に庭から追い出されてしまうのです。

そういったネコ同士の争いからネコちゃんを守る一番のオススメは完全室内飼。家の中から出さないことなのです。これには家族全員の協力が必要で、ネコちゃんとの根競べになりますが、健康に長生きさせてあげるには欠かせないことなのです。

「ちょっと遊んだら帰ってくるから大丈夫」と思っても、事故に遭ったりケガをしたら帰って来たくとも家に帰れません。自分のネコを誰しも野垂れ死にさせたくはないはずです。ちゃんと守ってあげられるのは飼い主さんだけなので、是非頑張って頂きたいと思います。
(奥山)

 2月14日(木) 腸閉塞
 右の写真のワンちゃんは、1才のウェルッシュ・コーギーくん。今、入院しているんですが、なんとこの若さで入院3回目!当院のお得意さん?
 今回は、吐くという理由で来院され、診察の結果、腸閉塞の疑いがあるため、入院してもらうことになりました。
 でも、実は1回目・2回目の入院も今回と同じ腸閉塞での入院。前は原因がプラスチックのようなもので、手術もしているのです。今回はどうやらタオル等の布類が原因? 便と一緒に排出されれば、手術はしないで済みそうですが・・・。

今、屋内で飼われているワンちゃん達の中で、タオル等をボロボロにして食べてしまっている子はいませんか?
このワンちゃんのように1年で3回というのは稀ですが、特に子犬の場合、近くにあるものは何でも食べてしまいます。 飼い主さんが気をつけてあげましょう。異物を食べてしまったワンちゃんはとっても辛い思いをしますし、手術ともなればもっともっと苦痛を感じます。
 ワンちゃんのすぐそばに、食べてしまう可能性のあるものが無いかどうか、もう一度確認してみてはいかがでしょうか?!。
(中手)
腸閉塞 写真
  2月6日 白内障手術
 

2月4日、数週間前から予約の入っていた白内障の手術が行われました。
まだ1才という若さですが、片目が明らかに白くにごり、視力はない様子です。

事前に半日入院で、手術をして視力が出るかどうかを網膜電位図で検査した上での今回の手術となりました。
眼科が専門の院長にとっては、細かい手先作業のこの手術も得意分野です。新病院に移ってからは、院長念願の眼科専用の手術室もでき、常にクリーンな状態を保った部屋での手術となります。
前日から準備を整えなくてはいけませんし、当日も動物に充分な術前の投薬を行った上、麻酔をかけてから、さらに目の洗浄や消毒、白内障用の手術機械の調整など、手術自体よりも準備のほうが時間がかかります。

私たちVTは手術用顕微鏡とつながったテレビの画面で手術の様子を見ることができます。
超音波乳化吸引装置で白内障にかかった水晶体を吸い取ると、その向こうにきれいなタペタム(目の奥にある金属光沢を持った組織)の反射が見えてきて目の中を光が通り始めます。こちらから向こうが見えるということは、ワンちゃんからもこちらが見えるということ。これで視力が出ます。

この手術の後で一番大切なのは「点眼」。目薬をさすことです。そしてできるだけ安静にして欲しいところですが、そこは言っても聞いてくれるものではないので、頭が痛いところです。
飼い主の方が手術を希望されても、目薬がさせないがために手術ができないということもあります。

こうして見えなかった目が再び見えるようになるとワンちゃん自身ぶつからずに歩けたり飼い主さんの顔が見えたり、飼い主さん自身も散歩中に気を使わなくても良くなりますね。
実は我が家にも目の見えない犬がいるので、とても人事とは思えず、一匹でも多くのワンちゃんが視力を取り戻せたら大変うれしいです。 
(奥山) 

  1月31日 肥満はダメ!
 最近、TVなどでも取り上げられているペットの肥満...。
病院に来るワンちゃんネコちゃん達の中にも肥満の子がたくさんいます。
その殆どの子がペットフードの他に、飼い主さんと同じ食事を貰っているようです。
可愛いから、ついあげたくなる気持は解るのですが、太ってしまう事によって起こる病気がたくさん有ります。重い体重を支えなければいけないために、関節・運動器官に関する障害、
呼吸器・循環器系などの障害など、大切なペットの寿命を縮めてしまう原因になります。
 右の写真のワンちゃんも、太っていたために、骨折・靭帯が切れてしまうという、大きな怪我をしてしまいました(あまり高くないところから飛び降りただけなのに、、、)。
太っていなければ軽くてすむ怪我も、太っているだけで痛くて辛い思いをすることになってしまいます。
無事に手術を終えることはできましたが、痩せている子に比べたら足が使えるようになるまでに時間がかかりそうです。
かわいいワンちゃん・ネコちゃん達を健康に長生きさせることが出来るのは飼い主さんの努力次第です。
病気になる前に、その “一口” をやめてみませんか!?
(中手)
肥満はダメ! 写真

この写真のワンちゃんは左足
の大腿骨の骨折と膝の前十字
靭帯断裂という重症で二ヶ所
も手術を受けました。これから
リハビリとダイエットが待って
います。
  1月23日               異物を食べた子犬
 

11ヶ月のキャバリアの男の子が、食欲なく嘔吐しているとのことで来院されました。診察の前に飼い主さんに問診してみると、スリッパを噛んでいて、食べたかもしれないとのこと。

お腹を触診すると固いものが触れ、痛がっている様子。レントゲンにも異物が写っています。諸検査の後、開腹手術で異物を摘出しました。そして出てきたものはスリッパの破片。、プラスチック製の固い物に綿のような柔らかいものが付着し大きな塊になっていました。

このワンちゃんは昼から夜まで、室内でお留守番とのこと。部屋にあるものを玩具にして遊びながら食べてしまったのですね。このような事故は意外に多く、特に若いうちは大変よく物を噛むため、室内の家具や子供さんの玩具飲み込んでしまうのです。

防止策は、犬に与えた玩具が破損したらすぐに取り替える。一人で留守番させる時はサークルかケージに入れる。飲み込む危険のあるものを与えない、などです。

飼い主さんのちょっとした心配りで防げる事故です。発見が遅れると、あるいは食べたものによっては、生命に関わるだけに注意してくださいね。
(奥山)

異物を食べた子犬 写真
「もう元気になったからご飯
ちょうだ〜い!」
「腸を切っているので48時間
は絶食です。ガマンしてね。」