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昨日、休診中に床面のワックスがけを業者さんにお願いしました。そして今日、けっこうな有機溶剤の臭いに苦しめられました。来院された患者さんにはご迷惑をおかけしたかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。おそらく明日以降もしばらくは臭うでしょう。
さて本日はチワワの膝蓋骨脱臼の手術を行いました。
膝蓋骨というのはいわゆる膝のお皿。自分のお皿を膝を伸ばした状態で触って見ると分かるのですが、わずかに左右に動きます。大腿骨と言うふとももの骨の溝(滑車溝と言います)にはまりこんでいるため、そう大きくは動きません。この滑車溝が浅いがために膝蓋骨が滑車溝の外にはずれてしまった状態、あるいははずれたり戻ったりする状態を膝蓋骨脱臼と呼びます。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、先天性の場合もありますが、たいていは発育中に発生するようです。
また、ほとんどがはずれたり、戻ったりしている軽症例です。
ワンちゃんを抱き上げたりした時に、足がカクカク鳴るような感触がすることはないでしょうか?そんなワンちゃんはおそらくこの病気を持っていると思われます。
さて、今日手術をしたワンちゃんは、両足ともにこの病気にかかり、ちょうど一年前にひどかった右足の手術を行っています。軽いほうの左足も、やはり気になるということで今回手術を行うことを決められました。
手術はまず、膝の内側を5,6センチ切開し、膝蓋骨のすぐ内側を切開して膝関節を露出します。次に膝蓋骨を外して露出させた滑車溝の表面の軟骨を小さなノミを用いて薄くはがし、フラップを作ります。その軟骨フラップの下にある滑車溝の底面の骨をマイクロエンジン(歯医者さんが歯を削る機械のようなもの)を用いて削り、滑車溝を深くします。溝が滑らかになったところで軟骨フラップと膝蓋骨を元に戻し、切開部位を縫合して終了です。
膝蓋骨脱臼の手術には様々な術式がありますが、当院ではほとんどがこの術式です。良い点は生体外の物質(ねじなどの金属)を体内に残さないことです。
術後は当然ながら、びっこが一時的にひどくなりますが、最近では良い鎮痛剤が開発されているため以前より早く足が使えるようになります。
膝蓋骨脱臼のワンちゃんすべてに手術が必要と言うわけではありません。しかし、状態によっては放置することで下腿骨(すねの骨)が捻れてきて、かなりびっこがひどくなることがあります。足がカクカク鳴っているワンちゃんを飼育されている方は獣医師の先生にご相談することをお勧めします。
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